矢島美容室『ニホンノミカタ』を本気解説! あなたも震える歌詞に込められたメッセージ考察

フジテレビの人気番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」から生まれた

代表的な楽曲の1つに『ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-』があります。

改めて聞いてみると、強力なメッセージが込められていることが判明しました。

そこで、作家のタマゴの私が全貌の解明(調査研究)に挑みます!

なお、私の思い切った考察が前面に出たお見苦しい点についてはご了承ください。
インターネット上にアップされている情報を参考にした箇所はリンクを貼っています)

では、解説をはじめます。

音声付き動画でも、ご視聴いただけます ♬(©音読さん)

引用:「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-」(2008年)

作詞:エンドウサツヲ、 作曲:DJ OZMA

※  引用部分は【  】として明示

1番の歌詞と解説

1【WOW WOW WOW WOW…】

イントロです。とんねるずさんの過去の楽曲でも「ウォウ」は、よく使われています。

2【遠くから 来ています NEVADAから 来ています】

歌い手である「矢島美容室」の設定の紹介です。ノリさん(母)、オズマさん(長女)、タカさん(次女)が女性3人グループとして歌います。アメリカのネバダ州から来日したときの「日本に対する率直な感想」を歌にした設定と考えられます。
以下、この女性3人グループを『彼女たち』と記載します。

3a【パスポートちゃんとあります】
3b【すこしならYENも持ててます】
3c【お寿司が回って驚きました】

次は、場面設定の紹介です。彼女たちが来日したときに話したことや印象に残ったことをたどたどしい日本語のまま表現しています。
一方で、作詞担当のエンドウサツヲさん(以下「エンドウさん」と記載)が観光客または日本に滞在中の外国人の「あるあるネタ」を集めて歌詞にしたような気もします。この3節は一人の外国人のセリフか、複数の外国人による「あるあるネタ」をまとめたセリフかは不明です。

4a【みんなシンセツ聞いてます】
4b【カミナリマンは近いですか?】
4c
【言葉が通じず睨まれました】

この3節は一人の外国人のセリフと考えられます。笑いの基本である「3段オチ」になっています。「日本人は親切と噂で聞いていたのに、道を尋ねたところ睨まれました。親切ではありませんでした。」というオチです。
エンドウさんは、聞き手を「クスッ」と笑わせることを狙っていると考えられます。さらに、次の歌詞の「フリ」になっています。

5a【だけど】
5b【MI・KA・TA】

サビの入り口です。「4」の3節目の「睨まれたので、実際には親切ではありませんでした。」に対して、エンドウさんが「そうじゃないんですよ。見方によって違う解釈の仕方もあるんですよ。」と指摘しています。
道を尋ねられた側からすると「カミナリマン」と尋ねられて、下のイラストのようなことを想像したかもしれません。そうすると「は?」と聞き返すのは当然です。一方で、道を尋ねた側は「睨まれた」と誤解することになります。本当は浅草の雷門(カミナリモン)の場所を知りたかったと考えられます。
カミナリマン

6【サムライはどちらで会えますか?】

「4b」を踏まえると、こちらも日本を訪れた外国人の「よくある質問」と考えられますが、実は本楽曲のキーワードの「重要なフリ」になっています。
ここからエンドウさんの世界観が展開されます。

7【MI・KA・TA】

本楽曲のキーワード「ミカタ」をくり返して強調しています。

8【大和撫子十七変化】

日本には「大和撫子七変化」という表現があります。また、当時「ヤマトナデシコ七変化」という漫画・ドラマが話題になっていました。これらを外国人が「十二単(じゅうにひとえ)」とゴチャ混ぜになって放った言葉が「大和撫子十七変化」と私は予想しました。
ここでも聞き手を「クスッ」と笑わせることをエンドウさんは狙っています。しかし、「4a,4b,4c」とは狙いが異なると考えられます。「6,7」のメッセージをぼかそうとしています。なぜなら作家という職業の人は、直接的な表現を避けて作品の奥行き・奥深さを描くからです。

9【この国にユメが あるのですね?】

これは誰のセリフでしょうか。彼女たちはアメリカ人の設定なので、母国には「アメリカン・ドリーム」という言葉があります。これを踏まえると、日本に対して「夢があるのですね」というセリフを持ち出すことには違和感があります。
ここで、ただ笑えるだけの楽曲ではない雰囲気が出てきました。エンドウさんが何かを企んでいることは間違いなさそうです。

10【PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO!】

彼女たちが象さんのポーズを取りながら「パオ」と連呼します。

2番の歌詞と解説

11a【カタコトで So sorry】
11b【ニホンゴは ムズイです】

日本語のたどたどしさを詫びています。同時に、次の歌詞で大胆にフザけるための言い訳をアピールしています。よって次の歌詞の伏線になっています。
また日本語の漢字をカタカナやローマ字に変換すると、意味が不明瞭になる言語としての特徴を逆手に取った「本楽曲の肝」をこっそり表明しています。つまり「11」は、外国人が言いそうな「あるあるネタ」を入れただけではないということです。

12a【おダイパ女神ありました】
12b【アキハパラにも行きましたが】
12c【キューティーパニー男の子でした】

これは彼女たちが人気観光ツアーの順に観光したことをセリフにしたと考えられます。まずはフジテレビの所在地「お台場の自由の女神像」を、次にコスプレの聖地「秋葉原」を訪れたところ、キューティーハニーのコスプレをしていた人が男性だったことにガッカリした感想を述べていると考えられます。1番の冒頭「3a,3b,3c」を参考にすると、歌い始めの部分は外国人が驚いた出来事を歌詞にするパターンにしているようです。
また「12a,12b」の「バ」の部分を「パ」に、「12c」では「ハ」を「パ」に変えています。これは聞き手に「柔らかい印象」を与えて、次の歌詞とのギャップを作ることが狙いと考えられます。
さらに「パ」で韻を踏んでリズミカルにすることで、曲調を盛り上げようとしています。本楽曲に関わらず多くの楽曲で、2番は1番よりも巧妙なテクニックが垣間見えます。同じ曲調のまま2番に入ると、聞き手が飽きてしまうことを制作側が予測した上での知恵と考えられます。ちなみに名曲といわれるものほど、その巧妙なテクニックは繊細に表現されていると私は感じます。

13a【政治家嘘をつきません】
13b【先生は生徒守ります】
13c【税金無駄には使わないです】

急に、シリアスなセリフの登場です。このセリフを彼女たちの感想と考えるのは明らかに不自然なので、エンドウさんの心の叫びと考えられます。根拠は、とんねるずさんの過去の楽曲でも社会にメッセージを投げ掛けた歌詞が目立つことです。
くり返しになりますが、作家という職業の人は直接的な表現を避けるので、楽曲の設定(矢島美容室のこと)を利用して、エンドウさんの心の叫びを代弁させたと考えられます。つまり、ここまでの歌詞(特に「6,9」の歌詞)やコミカルな曲調・振り付けは、この3節を引き立てるための「フリ」と考えられます。

14a【だから】
14b【MI・KA・TA】

サビの入り口です。前のサビでは「だけど」でしたが、ここでは「だから」に変わっています。この「だから」は、何を意味しているのでしょうか。ここまでの歌詞を考えても解明できそうにありません。しかし、この「だから」には大切な意味が含まれているはずです。エンドウさんは何かを企んでいます。
「14b」の「ミカタ」は「5a」と同じ意味の「見方」でしょうか。それとも「味方」の意味でしょうか。しかし、直前の言葉と結び付けて「だから、味方」にすると「13」からの流れの意味が通らなくなります。このように考えると、やはり「見方」と考えられます。
では「だから、見方」は、何を意味しているのでしょうか。この続きは、後ほど明らかにします。

15【どこから夜は明けて来ますか?】

「13」のシリアスなセリフにヒモ付いている考えられます。「いつになれば真っ当な政治家、本気で生徒を守る教育者、正しい税金の使われ方が実現されるのだろうか」と、エンドウさんが心の中で叫んでいるようです。

16【MI・KA・TA】

またキーワードの「ミカタ」をくり返して強調しています。

17【リョーマは泣いてやしませんか?】

これも彼女たちの感想と考えるのは不自然です。日本の明るい未来を夢見て散った坂本龍馬さんが今の日本を見ると、嘆き悲しむのではないかとエンドウさんは想像したに違いありません。
それと同時に、誰かに問い掛けているように感じます。

18【この国に誇り あるのですね?】

これも彼女たちの感想と考えるのは不自然です。エンドウさんが「日本人は、誇りをなくしてしまったのか」と嘆いているように感じます。ここまで来ると、エンドウさんが伝えたいメッセージの大枠が見えてきました。
「9」の「この国にユメが あるのですね?」と共に「18」は、エンドウさんの心の叫びと考えて間違いなさそうです。「この国に夢や誇りは、なくなっていないですよね。ありますよね。」と、誰かに問い掛けているようです。
また「9」の「この国にユメが あるのですね?」では「ユメ」がカタカナ表記である一方、こちらの「誇り」は漢字表記です。その理由は「9」の「ユメ」はアメリカ人の彼女たちのセリフとエンドウさんの心の叫びをミックスして(特に序盤では)直接的な表現をぼかしたいからカタカナ表記、「18」の「誇り」はエンドウさんの心の叫びをありのままに表現してメッセージ性を強めたいから漢字表記、と私は考察しました。

19【PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO!】

彼女たちが象さんのポーズを取りながら「パオ」と連呼します……。

20【WOW WOW WOW WOW…】

とんねるずさんお馴染みの「ウォウ」です。

21a【ニュースキャスターは今夜も】
21b【沈みきってます暗い顔】
21c【見ていてとっても可哀想です】

これは観光客または日本に滞在中の外国人の「あるあるネタ」でしょうか。私たち日本人は持ち合わせていない発想ではないでしょうか。エンドウさんが歌詞のネタを集めている最中に出会った外国人の感想の1つかもしれません。ちなみに「21」を歌っているときに【病みます】というバックコーラスが聞こえます。ニュースキャスターの気持ちを表しているようです。
さらに、もう1つ「21」について考察があるのですが、これも後ほど明らかにします。
22a【だけど】
22b【MI・KA・TA】

これを「逆説+見方」と考えると、直前の「21」の外国人の感想に対してエンドウさんが「そうじゃないんですよ。日本人の国民性や日本のテレビの慣習によるもので、ニュースキャスターは本当に沈みきっているわけではありませんよ。」と言っていることになります。

23【ブシドウは首都高速ですか】

ここを「17,18」の延長と考えると、エンドウさんが「武士道は、日本独自の尊い思想のことですよね。忘れていませんよね。」と私たちに問い掛けていることになります。
また、外国人に武士道について尋ねられた日本人が「ブ・シ・ド・ウ……それは首都高速(道路)のことですか。どちらに行きたいんですか。」と返答する残念な未来をエンドウさんが恐れているようにも見えます。(日常会話では中央自動車道は「チュウオウドウ」、関越自動車道は「カンエツドウ」と省略することが多いことを前提にしています。これを踏まえて「
ブシドウ」をどこかの主要道路と勘違いした日本人をイメージしていると思われます。)
ちなみに「外国人が日本の武士道を過去のものとして、バカにした表現」という考察は却下しました。なぜなら、エンドウさんが本楽曲に込めたと思われるメッセージに合わないからです。

24【MI・KA・TA】

またまたキーワードの「ミカタ」をくり返して強調しています。

25【カブキザは歌舞伎町にはない】

ここで、ようやく本楽曲のパターンが見えてきました。メッセージ性の強い言葉の後に「オモシロ」や「あるあるネタ」を忍ばせて、コミカルな曲調とのバランスを取っているようです。

26a【ミソスープの 具は豆腐とワカメ】
26b【納豆はとっても ネバダ…シャバダ…ダバダ】

これまで「オモシロ、あるあるネタ、メッセージ性の強い言葉」などが展開されましたが、終曲に向けて少しずつ「矢島美容室」の設定に戻そうとしています。散らかったストーリーのまま放置することは、エンドウさんの作家としてのプライドが許しません。
彼女たちが日本を代表する食べ物の感想などを述べつつ、
とんねるずさんの代表的なコントのセリフ「シャバダ…ダバダ」を活かしてキレイにまとめています。

27【MI・KA・TA】

この「ミカタ」は「味方」を意味すると考えられます。その理由は次の歌詞にあります。

28【それでもワタシ達歌います】

この「それでも」は、何を踏まえたものでしょうか。おそらく、エンドウさんが我慢できなかったのでしょう。ただ日本の現状を憂いて、政治家などに不満を言うだけでは何も変わらない。「だから、私は日本の味方として行動します。」と。
しかし、エンドウさんは作詞担当なので自身の想いを彼女たち(演者)に託して「歌います」と表現しています。

29a【MI・KA・TA】
29b【あなたを信じて踊ります】

こちらも「味方」を意味すると考えられます。このときのエンドウさんの心の叫びが強過ぎるあまり「29b」は、カタカナを含まず正しく助詞を使った完璧な日本語になっています。
エンドウさんは演者(彼女たち)に託すだけでは我慢できず、私たち聞き手にも呼び掛けているようです。「私も日本の明るい未来のために
行動するから、あなたも日本の味方になって行動してもらえませんか。」と。
ここが本楽曲のメッセージの「核心」と私は考察しました。なぜなら作家は最高に輝いて見える状況を整えた上で、最も伝えたい事をきちんと表現するからです。

30【それでもニホンが 愛してます】

この「それでも」も「28」と同じような意味と考えられます。不満が募る日本であっても「日本に対する愛」を私たちに伝えたいようです。
正しい日本語は「日本を愛しています」ですが、たどたどしい日本語しか話せない「矢島美容室」の設定に戻そうとしているようです。また、エンドウさんの本心は「日本を愛しています」と言いたいのに、間違った助詞の使い方をして照れ隠しをしているようにも見えます。

31a【PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO!】
31b【PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO! PAO!】

最後に、カワイイ歌詞と振り付けで本楽曲を締めくくります…………。
音源では本楽曲よりも少し早く公開された映画「崖の上のポニョ/宮崎駿(2008年)」の人気にあやかって、最後から2つ目の「パオ」を「ポニョ」と歌っています。

まとめ

いかがでしたか。本楽曲は「オモシロ・熱いメッセージ・気づき」を織り交ぜて、エンドウさんの世界観が見事に表現されています。またエンドウさんはテレビドラマ、映画などを幅広く手掛ける一流の作家さんなので、たくさんの伏線を巧妙に散りばめています。

このように私が感じた理由は、本楽曲の奥行き・奥深さに気づいて本気で分析し始めたときのことです。

まだある歌詞の秘密①

前の解説では触れませんでしたが、実は【PAO!】にも意味が込められています。

ただのカワイイ振り付けのためのワードではありません。

英語の慣用表現に「elephant in the room」があります。これは「見て見ぬふり」という意味です。部屋の中に象のような大きな動物がいれば、誰でも気づきますよね。でも、気づいていないと言い張るのであれば、それは「見て見ぬふり」ということです。

これを踏まえて「14a」の【だから】を読み解きます。【だから】の直前の歌詞は【政治家嘘をつきません 先生は生徒守ります 税金無駄には使わないです】です。「14」の直後の歌詞は【どこから夜は明けて来ますか?】です。

さらに、分析します。

最後から2つ前の歌詞は【あなたを信じて踊ります】です。

本楽曲のキーワードは「ミカタ」です。

もう、お分かりではないでしょうか。

そうです、私たちは「見て見ぬふり」をしているのです。

私たちは「政治家は嘘ばっかり……先生たちも知らないふりを……税金の使い道を……」などの不満を言うばかりで、私たちも「見て見ぬふり」をしていることに気づいてほしいが為の楽曲なんです。

これを踏まえると「14a」の【だから】は「だから、見方が大切なんだよ。凝り固まった見方を改めよう。」という流れの意味と考えられます。このような隠れメッセージを忍ばせて、私たちに気づきを促すのが一流作家の仕事です。

まだある歌詞の秘密②

私が最も感銘を受けた歌詞は【どこから夜は明けて来ますか?】です。普通に考えると、答えは「東の空から」です。しかし、一流作家のエンドウさんがそんな単純な答えを求めているはずがありません。

エンドウさんが日本の現状に憂いていることは前に解説した通りです。これを踏まえると【どこから夜は明けて来ますか?】の問いに対する答えは「聞き手」に違いありません。私たち一人ひとりが「日本の明るい未来のために行動すること」をエンドウさんは願っているはずです。

このような身近な例を使って問いを作り、聞き手や読み手に気づきを促すことは超一流の仕事です。お見事です!

もう1つ私の考察を加えます。

それはエンドウさんが「何のために本楽曲を作ったか」についてです。

直前の私の考察から「日本の明るい未来のため」と解釈されたかもしれません。しかし実は、これと同じくらいエンドウさんが伝えたい事があると私は考えました。

何のために本楽曲を作ったか……。

それは、あなたのためです。

「(他人に)不満ばかり言うのではなく、行動しよう!」というメッセージは

あなたを思ってのことなのです。

背景にあるものはエンドウさん自身の体験か、インターネットの普及による行動を伴わない批評家の急増を憂いてのことかは分かりません。もちろん、本当にエンドウさんにそのような想いがあるかどうかは、ご本人に直接聞いてみないと分かりません。

では、なぜ私が「あなたのための楽曲」と考察したかというと、本楽曲の一番はじめのバックコーラスで【For you】と歌っているからです。実は一番はじめに「誰のための楽曲か」についてまで宣言していたのです。

あなたの明るい未来を願って、エンドウさんが込めた

「(他人に)不満ばかり言うのではなく、行動しよう!」というメッセージを想像しながら改めて本楽曲を聞いてみて下さい。

【サムライはどちらで会えますか?】

【この国にユメが あるのですね?】

【だから MI・KA・TA】

どこから夜は明けて来ますか?】

【リョーマは泣いてやしませんか?】

【この国に誇り あるのですね?】

【ブシドウは首都高速ですか】

【あなたを信じて踊ります】

【それでもニホンが 愛してます】

本楽曲のメッセージを知る前と知った後では、あなたにとって1つひとつの歌詞の意味は変わるはずです。

ついでに「6」の【サムライはどちらで会えますか?】の考察を深堀りしておくと、侍は一般的に男性なので、本楽曲は男性に対して行動を呼び掛けていると考えられます。この根拠として本楽曲が収録されているアルバムの2曲目『メガミノチカラ(作詞:エンドウサツヲ)』では、バランスを取るように女性に対して行動を呼び掛けています。

セリフ部分について

最後に、歌詞カードには記載がないセリフに触れておきます。ただし、この情報はウラが取れていないことを先に断っておきます。

「1」の【WOW】のところで、ノリさん・オズマさん・タカさんの順番で言葉を発しています。ヤフー知恵袋 によると【Can I have? Don’t touch me Smith’s father is doctor】だそうです。確かにそのように聞こえます。

これらは本楽曲に関係する意味はないと予想しました。あえて言うなら日本人が海外を旅行する際に覚えておくべき簡単なフレーズと、タカさんのお気に入りのフレーズ(タカさんが学生の頃の教科書に載っていた文章?)かもしれません。

さらに「20」の【WOW】では【イーマン please ALBROSA We can change!】と言っているそうです。前のセリフよりも聞き取り難く発音している気がしますが、その理由は分かりません。

とんねるずさんはテレビの業界用語を番組内でもよく使っていたので「イーマン please」は「3万円ちょうだい」という意味と考えられます。本楽曲内で主にノリさんは持ち前の歌唱力で真面目な歌詞のパートを、タカさんがオチのパートを担当しています。このためノリさんもボケるパートが欲しくて、ここにねじ込んだと考えられます。「ALBROSA」は「ALBA ROSA(アルバローザ)」というアパレルブランドのことと考えて間違いなさそうです。オズマさんのセリフなので好きなブランド名を入れただけと見せかけて、エンドウさんが楽曲の奥行き・奥深さを追求した意味のあるセリフと考えるほうが妥当です。イタリア語で「alba=夜明け」と「rosa=バラ」で「バラ色の夜明け」を意味しており、本楽曲のメッセージと一致しています。最後のセリフは、音源を聞くと「コイケ、チェンジ」に聞こえますが、本楽曲のメッセージを踏まえると「We can change!」というセリフには十分な信頼性があります。

おまけ

ユニット名「矢島美容室」について

ここまで手の込んだ楽曲をプロデュースするからには「矢島美容室」にも何らかの意味が込められているはずです。コンセプト(中心となる考え)のことです。この点については、Wikipedia「矢島美容室」を参考に分析します。

はじめに断っておくと、ここは特に私の推測が中心です。なぜならコンセプトはプロデュースに関わったメンバーのみ知り得ることなので、文脈などの根拠やヒントがありません。よって分析精度は不十分であることをご承知の上で、読み進めて頂ければ幸いです。

元ネタは「とんねるずのみなさんのおかげです」のコント「矢島工務店」の現代版として企画が持ち上がって「矢島美容室」が生まれたようです。これを踏まえると「美容室」という言葉にヒントが隠されていると考えられます。

では「美容室」とは、どのような場所でしょうか。それはサービス利用者が「変身できる場所」です。ヘアメイクを終えた美容師さんから「仕上がりは、いかがですか」と声を掛けられ、これまでとは見違える自分の姿に感動する人も少なくないようです。

このように考えると、本楽曲の「見方を改めて(変身したように)行動を起そう」という本楽曲のメッセージと一致します。

これらを踏まえて、矢島美容室のコンセプトは「美しい姿への変身の後押し」と私は考察しました。

【PAO!】に秘めた敬意と懸念

さて、ここで「21」の2つ目の考察を明らかにします。Wikipedia情報によると、エンドウさんこと遠藤察男さんは民放キー局で幅広くお仕事をなされています。もちろん、フジテレビでも。

さらに分析を深めると【PAO!】は、最後を除いて1セクション当たり8回連呼しています。これはフジテレビ(8チャンネル)に対して、エンドウさんなりに敬意を表しているのかもしれません。(本楽曲のキーワード【MI・KA・TA】も計8回くり返していることからも、エンドウさんがフジテレビを意識していることは間違いなさそうです。)

本楽曲のメッセージの埋め込み方や伏線の散りばめ方から判断しても、エンドウさんは抜群に頭のキレる作家さんです。これらを踏まえて「21」の【ニュースキャスターは今夜も 沈みきってます暗い顔 見ていてとっても可哀想です】をふり返ります。

少し違和感はありませんか。

あなたがエンドウさんから行動を呼び掛けられている一人として想像してみて下さい。

「ニュースキャスターが暗い顔をしています。可哀想ですよね。行動を起こしましょう。」と呼び掛けられて、あなたは素直に応じるでしょうか。

「えっ、そうですか?」とキョトンとするのではないでしょうか。曲調としてもピークに達している所で、そんなヘマをエンドウさんがするとは思えません。

ネタ集めの際に、そのような外国人の感想が実在したとしても、超一流作家のエンドウさんが一人の外国人の感想だけで1つのセクションを丸ごと埋めるでしょうか。

「来日外国人の設定」を紹介した上で、ここまで「同音異義語」や「フリとオチ」を計画的に織り交ぜてきたエンドウさんです。「ニュースキャスター」という現地の欧米人が日常的に使うような言葉を不用意に取り入れるでしょうか。

さらに「21」は「あるあるネタ」とも思えず、「ニュースキャスター」というワードは、坂本龍馬さんほど影響力もありません。こうなると聞き手(一般的な日本人)が共感できない歌詞になってしまいます。

どう考えても不自然です。

では、なぜエンドウさんは「21」のような不自然さが残る「見方」をしたのでしょうか。不自然さを感じる理由は、考察を深める中で明らかになりました。

エンドウさんがテレビ業界で長らくお仕事をなされていることは、先ほどのWikipedia情報からも明らかです。さらに2021年12月に、フジテレビが苦境に立たされていることを報じるニュースが話題となりました……。

つまり、エンドウさんは本楽曲の作詞依頼を受けたとき(2008年以前)に、すでにフジテレビの未来を懸念していたと考えられます。

自分たちが働く会社の仲間(ニュースキャスター)が可哀想な表情を浮かべていることに対して、真っ先に行動を起こすのは一般的な日本人ではなく、フジテレビ局内の関係者です。

この歌詞を通じて、気づいてほしかったのではないでしょうか。

エンドウさんなりにフジテレビに対して最大の敬意を払った上で、懸念を伝えたかったのではないでしょうか。

フジテレビ局内の関係者に行動を起こしてほしかったのではないでしょうか。

このように考えると「21」の歌詞に対して納得できます。

未来に向けて書いた手紙

前の解説でも触れましたが、作家という職業の人は直接的な表現を避けてメッセージを投げ掛けます。それをどのように実行するかというと「読み手・聞き手に手紙を書く」ように表現します。

本楽曲の場合、まさしく手紙を書くように表現なされている所が印象的です。外国人として表現する歌詞はカタカナ表記とし、強いメッセージの歌詞は漢字表記としたエンドウさんの手法は、音源を聞くだけでは普通の人は気づくことはできません。

何が言いたいかというと、本楽曲は歌詞カードをじっくり読んだとき(未来)に、ようやく完全に理解できる(時限爆弾のような仕組みの)エンドウさんからの手紙だったということです。

私が本楽曲を分析し始めたのは2021年12月です。フジテレビが苦境に立たされているニュースが報じられた時期と同じです。さらに、コロナ禍で社会は疲弊していました。

これらのことも相まって、私は【どこから夜は明けてきますか?】の歌詞に強く胸を打たれました。

本楽曲をプロデュースした裏方さんたち、エンドウサツヲさんの起用、タカさん・オズマさん・ノリさんが演者に徹して、チームワークが最高の形で発揮されたからこそ生まれた名曲が『ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-』ではないでしょうか。

これがフジテレビの底力と私は信じています。

フジテレビの復活を切に願います。

そして、日本の明るい未来のために行動します。

私も日本が大好きだから。

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