偶然の…幸運の…

QCに対してネガティブな声が多いことには理由があります。それは1980年前後に日本でブームが起きたときだけでなく、今も同じような声が聞かれるのも含めて「ヒト」という視点がモレていたからです。

このような事例はブームが起きたときに見られる典型ですが、失敗した会社について焦点を当てると見えてくるものがあります。それは失敗する会社は「何を取り入れても失敗する」ことです。QCに限らず最先端機器を導入しても、優秀な社員を採用しても失敗します。

逆にいうと、QCを取り入れて成功した会社は、会社をつくるのは「ヒト」ということを理解していたといえます。

このように考えれば「会社をつくるのは、ヒト」を実行できなかった経営者や職場で働いた人たちがQCに対してネガティブな感想を持ちつづけていることを理解できます。

ここで私が偉そうに「会社をつくるのは、ヒト!」と言うのは簡単です。だから、あまり大きな声では言うつもりはありませんが話しの流れ上、大目に見て下さい♪

確かにQCには、ヒトの視点がモレやすい側面があります。今では「ヒト」についてQCは明文化していますが、独自解釈している人は少なくありません。

QCがブームとなったときに、酷い会社ではサービス残業を強いる事態が多発したことは歴史から読み取ることができます。くり返し断っておきますが、それは経営者がQCを誤って解釈したことが主な原因です。

たとえるならQCを誤解している人は、切れ味が悪くなった包丁を買い換えるためにホームセンターに出かけて「すみません。人を傷つけることができる包丁売り場は、どこですか。」と店員さんに声をかけるようなものです。

QCの本質を理解していれば「QC?昔、ヤラされた。」などのネガティブな感想を口にすることはない、というのが私の持論です。

できる!

ここでQCの中身にもう少しだけ触れます。QCには数字を扱う方法が7つ、文字を扱う方法が7つあります。これらの方法は気軽な町内会での話し合いから世界の最先端企業の会議まで幅広く活用されています。

このようなことを可能にする理由は、QCの特徴は「使いやすさ」と「汎用性」にあるからです。つまり、誰でも知識の使い方の幅を広げられるということです

あなたは「数字で考えることは苦手」や「アイデアを言葉にしても結局、賢いヤツには敵わない」と、お考えではないでしょうか。確かに、人には得手・不得手があります。しかし、どうせ学ぶことを諦めるなら「○○○○S(仕事に関する本)」を手に取ってからにしてみてはいかがでしょうか。

勉強することに苦手意識がある人に対して、私は次のような問いを投げ掛けてみます。

「私は運動神経が悪いから、自転車に乗れない。」と大人になってからも言っている人に対して、あなたは「この人が本当に自転車に乗れないと思いますか」と。

多くの人は自分の可能性を過小評価しています。「頑張ろう。あなたも努力すれば、100mを10秒台で走れる!」などと言っているのではありません。頑張ってできる事と、頑張ってできない事があることを私は十分に承知しています。

しかし「数字で考えることは苦手」や「アイデアを言葉にしても結局、賢いヤツには敵わない」などは、頑張ればできるようになるし、できるようになれる程度も「やってみないと、分からない!」はずです。

また「チャレンジしたけど出来なかった」という経験がある方は、教えてくれた先生と相性が悪かったとは考えられないでしょうか。私は「教わる相手が代わって、メッチャ成長できた!」という人を知っています。

このような視点から私は本を執筆しています。

少しは私に興味を持っていただけたでしょうか。

脅威

実は「学び」について、あまり語られない重大な問題があります。

それは、賢い人たちは方法だけが分かれば勝手に学び始めますが、一般人は尻に火が付くまで学ぼうとしないという問題です。

一般人は「別に、賢くなりたくない」「それなりの給料をもらって生活できている」などと考えがちなのです。

私も同感です。

「勉強せずにボーッとテレビや映画を見て一生過ごすことができれば、いいな♪」と思うことは少なくありません。しかし、話しは7話目に戻ります。

今「働き方」が激変しようとしています。あらゆる仕事が手書きだった時代にコンピュータが導入された頃に似ています。

いや、それどころではありません!

さまざまな仕事がコンピュータにとって代わろうとしているのです。

その象徴は、コンピュータが目を持ったことです。

これまでは「機械化が進む!」と騒がれつつも、仕事では目が必要だったので人間がコンピュータを使っていました。このためコンピュータは人間の道具でした。しかしコンピュータが目を持つと、状況は一変します。本当の意味で、コンピュータが人間を使う日が迫っているのです。

一説によると、2045年にはコンピュータがヒトの能力を超えるそうです。これについては大マジメに考えなくても良いと私は考えていますが、これからの新しい時代にある程度準備しておかないと、あなただけでなく、あなたの子や孫が悲惨な目に合うかもしれません。

では、この「機械が人間の仕事を奪う」という話しと私が執筆中の本との関係は、何か……。

それは「ヒトの視点を十分に考慮したQCを学べば、人間にしかできない仕事ができるようになる!」ということです。

新時代は、すべての働く人たちに目を持った機械を使いこなすためのスキルが必要です。このスキルを身に付けないとあなたが機械に使われる可能性は一気に高まります。

いくら政治家が「機械に弱い人にも優しい社会を!」と叫んだところで、助けられる事と助けられない事があるのは事実です。

「目を持った機械を味方にするか敵にするか……それは、あなた次第!」という時代は、目の前に迫っています。

隠し玉

改めていうと、QCとは「仕事の質を高める学問」です。

私が「QC、スゲェ!!!」と思ったあの日から独学を進めるうちにその実態は明らかになっていきました。

その根拠を1つ上げると、さまざまな分野の複数の人たちによる英知だからです。一人の研究者が「私が発明したものである!」となると、尾ひれなどを付けてしまいがちです。なぜなら自分(研究者)の正しさを主張することに執着して、学問の本質や目的を見失ってしまうからです。

しかし、複数の人たちによる英知には良い意味で厳しい監視の目があるので、話しに尾ひれが付く可能性は低くなります。

話しを戻すと、QCの致命的なモレ、つまり「ヒト」について詳しく書かれたQC関連本が少ないということでした。私はここに焦点を当てて執筆していますが、このことに気づいたことにもキッカケがあります。それはデミング博士です。

QCをよく知る人にとっては有名な話しですが、デミング博士はQCブームの原点といえる人物です。日本の大恩人でもあります。

少し話しを脱線しますが1冊の本を書くには、欠かせないテクニックがいくつかあります。その1つが設計図です。仮に1冊10万字の本を執筆するとなると、やみくもに文字を並べたところで本が仕上がる訳ではありません。お金が十分にあって、道楽がてら本を出版したい方が「とにかく、どんな本でも出版したい!」という動機なら話しは別です。

とはいえ、私のように頭の出来が良くない人間が1冊の本を書くのは簡単ではありません。そこで設計図が必要になります。

一般的に字数が多くなると、話しが散らかり始めます。それは私のような素人だけの話しではありません。とある出版業界に長年勤めていた知人によると、小説などを専門に書いているプロでさえ、内容の整合性が取れなくなってパニックに陥ることがあるとのことです。

そこで私は、どうしたかというと……

常識の書き換え

ここで最近、流行語になりつつある「ファシリテーション」の触り部分を解説します。語源は「facile(ラテン語)」で、「簡単に」という意味。これが派生したファシリテーター(facilitator)は「モヤモヤした状況をまとめ、解決に導くスキルを身に付けた人」を指すことが多いようです。

名著『ファシリテーション入門:堀公俊(日経文庫)』では『20世紀の「リーダーシップ」、「マネジメント」につづき、21世紀に注目されるべきビジネススキル』として紹介しています。詳しく知りたい方は、こちらの本を手に取って下さい。

では、私がどのように「リーダーシップ」、「マネジメント」、「ファシリテーション」を解説するかというと、もちろん「全ての読者がスキルとして身に付けられるように」です。

これからの社会が初就職から定年まで1社で勤め上げる時代でなくなると、私たちは自分の働き方を見直す必要があります。具体的には「自分が得意な事・不得意な事を明らかにして、会社ではなく社会に自分を売り込む必要がある」ということです。

つまり新時代を迎えるために、あなたの常識を更新しなければならないのです。

これまでも採用面接などで自分を売り込んできたと思いますが、それとは少しニュアンスが違います。誤解を恐れずに言うと、これまでは「会社が○○したいから、××という人材が欲しい」という発想で会社は応募者を採用していました。今後は、この発想がなくなる訳ではないし、言っていることと実際の行動が違う経営者や上司は存在しつづけます。

しかしこれからは「仕事をつくる人」を求める傾向は、確実に強まります。これを有言実行できない会社は、尻すぼみになる運命は避けられません。

改めて○○○○S(仕事に関する本)の要点を説明すると「リーダーシップ・マネジメント・ファシリテーションなどのスキルを一般人が身に付けて、目を持った機械を使いこなそう!」というものです。

想いと誇り

「リーダーシップ・マネジメント・ファシリテーションなどのスキルを一般人が身に付けて、目を持った機械を使いこなそう!」ということに対して、あなたは不安を感じているかもしれません。

しかし3つのスキルを身に付けることは、あなたが思っているほど難しくありません

「リーダーシップ・マネジメント・ファシリテーション」などの解説文が難しいだけです。これらの言葉を学者やエリート・ビジネスパーソン目線で語るから「一般人には使い難くなっている」と私は考えています。

私のような凡人の中の凡人が執筆したほうが「使いモノになる本」を書けると考えています。ただし「ヒトは権威のある人の言葉を信用しがち」という点については、私にはどうすることもできません……。

私にできることは、多くの人(一般人)にとって「使いモノになる本」を執筆することに全力を尽くすことだけです。

その一端に触れてみたい方は、以下のセミナー開催を予定しているので、ぜひご受講下さい。(ちなみに「第1話」で記した「○○〇〇D」の執筆は中止し、このセミナーに詰め込みました。)

伝えるコツ アイキャッチ テレビ

断っておくと、私が生み出したノウハウなど微塵ほどしかありません。大半は本記事でも紹介したような名著を参考にしています。数々の名著を私なりに編集・アレンジしたものが○○○○S(仕事に関する本)とお考え下さい。

ここで、私の想いを述べさせていただきます。

今後、私が執筆中の本が「爆発的に売れる」あるいは「イマイチなものになる」は分かりません。ただし、どちらにしても私はこの執筆に携われたことを誇りに思います

なぜなら、数々の名著に出会えたからです。

多くのメディアは華やかなエピソードばかりを取り上げがちですが、世の中にはヒッソリと社会貢献を行っている人たちのほうが多いのです。社会に対する貢献度を比べることはナンセンス極まりませんが、彼らの存在を知ってほしいがために、このような発言をお許し下さい。

前に触れたデミング博士も「日本人なら、絶対に知っておくべき!」に値する人物の一人です。

温故知新

私は、デミング博士の14原則を設計図にしました。インターネットで検索すると、すぐに確認できます。この設計図が興味深いことは1つひとつが独立しておらず、14個が相互に関連していることです。

さらに、デミング博士が物理学や数学などの専門家であることから数学の証明のような精密さも秘めています。そんなメチャメチャ賢い方のお知恵をお借りして、私は○○○○S(仕事に関する本)の設計図に活用したのです。

これなら私のような凡人でも精密機械のような本を書けます!

とはいえ、私のような凡人がデミング博士の14原則を簡単に理解できるかというと、そんなことはありませんでした。それどころかQCの実務にほとんど携わったことがない私には、分からないことだらけでした。

しかし、ある日一筋の光が見えました。デミング博士の教え子に唯一の日本人がいて、その方が14原則を分かりやすく解説した書籍を出版されていたのです。書籍名は『ジョイ・オブ・ワーク:吉田耕作(日経BP社)』。この書籍はデミング博士の教えを理解するのにとても役立ちました。

またデミング博士は心理学の必要性を訴えているのですが、この点を理解する上でも私に幸運が訪れました。それは受講したライター講座の講師の一人が心理学の世界で超有名な人物の書籍を紹介して下さったのです。書籍名は『ファスト&スロー:著 ダニエル・カーネマン、訳 村井章子(早川書房)』。

この本が名著であることは言うまでもなく、この書籍を紹介して下さった講師は最新の心理学について触れた同書籍のノウハウを執筆向けにアレンジして講義してくれたのです。私にとっては一石二鳥でした。

そんなこんなで私はQCにデミング博士や心理学をプラスした「○○○○S(仕事に関する本)を執筆しています。

では、デミング博士の14原則をそのまま設計図としているのかというと、そうではありません。書きはじめの段階で設計図はとても役に立ちましたが、私の知識や経験は執筆中に成長します。

「デミング博士に失礼だ!」と思っている方もおられるかもしれませんが「社会は成長するため、求められる内容も時代によって変わる」ことは仕方がありません。ご理解下さい。

勉強嫌い

それは「あなた」です。

改めて第1話に戻ると、私は大学を卒業してから初就職までに空白期間がありました。

そして度重なる幸運によって、貴重な学びの機会に出会うことができました。

しかし、これらの本質を理解するまでに10年間も掛かりました。

さらに今、私たちは目を持った機械に仕事を奪われるという危機に直面しています……。

こんな時代であっても、積極的に勉強しようとする人は一握りです。この危機から逃れる方法は、政府に社会保障を強く求めることでしょうか。それも1つの手段かもしれません。

しかし、求めることの先に「あなたが含まれていること」が何よりも重要です。

あなたが今、夢も希望も持てない人生のドン底にいるなら、それどころではありません。あなたが元気を取り戻すまでは、私がほんの少しだけ背負います。

しかし、そうでなければ将来のことをじっくり考える時間をつくる必要があります

自分の将来の青写真を描いて、あなたは幸せにならなければなりません!

あなたが幸せになれば、他人の幸せにも目を向けられます

つまり、あなたの幸せは、他人を幸せにし、他人の幸せが社会を幸せにします

「図書館の人って、貸出と返却の本をピッってするだけで給料もらってるんかぁ……楽やなぁ。じゃ、将来は図書館で働こう♪」と、バカ者だった高校1年生の頃のまま大人になっていたら、このような危機に直面しても私は勉強しませんでした

しかし、私は幸運でした。最短距離でQCに出会い、良質な学びを体験し、数々の名著に出会うこともできました。

だから、この幸運を独り占めせずに社会にお返しすることが、私が人生をかけて成し遂げるべき仕事と考えています。

これらを詰め込んだ1冊は、あなたの役に立つことができます

なかなか尻に火が付かない「勉強嫌いのあなた」に「小さな幸せなら届けられる!」と信じています。

では、あなたに必要なものは何か。

それは分かりません。

私は大企業や研究機関に勤めて、会議でバシバシ提案した経験なども一切ありません。だから「今の流行は、これを学んでおけばOK!」のように、何もかもを知ったような口調にはなれません。

ただ、凡人だから理解できた事をひたすらに生々しく黙々と書き綴ることくらいしかできません。

テガミ

最後に、もう1度だけ「あなた」について触れます。

17話で「勉強嫌いのあなた」に必要なものは「分からない」と書きましたが、

当たらずしも遠からずのものなら分かります。

それは「成長」です。

あなたは「成長」を必要としているはずです。

「成長」は、知識と経験に分かれます。知識は本などを読んだり、人に聞いたりすれば増えます。

では、経験はどうでしょうか。

何かにチャレンジするだけで成長するでしょうか。

同じ過ちをくり返しているなら、経験から学んでいないかもしれません。

では、どうすべきか……。

つまり私は、あなたに向けて少し長めのテガミを書いています。

その中の「あなたが何を知っていて、すでに実行済みで、腹落ちしているか」は私には分かりません。

しかし、少なくとも評価しないで下さい

私のテガミに限らず、他の実用書を手に取るときも同じです。

一方通行の評価は、誰も幸せになりません

「あの本の○○の部分が間違っていた!」や「××なんて、実務で使えないよ。」などの感想は、

それを聞く側にとっても、ほとんど時間のムダです。

世に出回る大半の実用書は、読者に「評価されること」を求めていません。

これは私が考える実用書の存在意義です。

少しでも読者の役に立ちたい一心で、脳に大量の汗を書きつづけています

だから、あなたが必要な内容だけを抜き出して実践して下さい。

また私のテガミを手に取ることになれば、3回は読み返して下さい

これを見越して書いています。

多くの読者が1度読んで放置したり、買い取り専門店に売ったりしていると思います。

1度読めば賢くなった気にはなりますが、実際には成長できません。

私が○○○○S(仕事に関する本)を執筆するに当たって幸運だったことをさらに付け加えると、

本を2度3度読み返すたびに新たな気づき(成長)があることを理解できたことです。

成長する機会を急増させるコツを身に付けたようなものです。

あなたの成長は、きっと社会を幸せにします

これにて私の執筆ストーリーを締めくくります。
プロフィール写真(writing)
(2022年4月14日現在)

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※  2022年下旬に出版します。ご感想またはアドバイスなどをいただける方は気軽にご連絡下さい。

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