Excel・PowerPoint 画像切り抜き文字の作り方♪ 専用ソフトなしでも作成できます!
無料の画像編集ソフトを使うのもアリですが、
新しいソフトの使い方を学ぶのは苦労しますよね。
そこで、あなたが使い慣れているExcel・PowerPointで
写真などの画像から切り抜き文字を作る方法を解説します。
切り出す元の画像または写真は、イラストACなどのサイトから無料で入手できます。
(これから私が解説する切り抜き文字の元の画像は同サイトで「色 スウォッチ」と検索して入手した画像を使用しています)
ワードアート操作
まずはExcel・PowerPoint 共通の操作です。
手順①
下図「① → ②」の順番で、ワードアートで文字を入力します。
手順②
次に、図形をクリックしてから「③ → ④ → ⑤」の順番で切り抜きたい画像ファイルを選択すると画像切り抜き文字の完成です。
ソフトごとの説明
・ Excelではワードアートではなく、テキストボックスの挿入による文字にも適用できます。
・ PowerPointでは、全ての挿入文字(テキストボックス・ワードアートなど)による文字に適用できます。
・ Wordには、文字を塗りつぶす(図)という選択肢はありません。(「Word2010」時点)
おまけ
図のように「⑥」で文字の輪郭を調整すると、より目立たせることができます。
PowerPoint操作
こちらは、プロ並みに切り抜き文字を作る方法です。
手順①
まず「テキストボックス」から文字を入力します。
(すでにスライドに用意されている「タイトル」などに入力した文字では、これ以降の操作は無効になります)
手順②
次に「挿入タブ」の「画像」をクリックして、切り抜きたい画像ファイルを挿入します。
そして下図のように、テキストボックスの文字の背面に画像ファイルを移動して、図とテキストボックスを同時に選択します。
(図の左端の「テスト」を2つ作っている理由は「応用②」で解説します)
選択の手順は、先に画像ファイルをクリックして「Ctrlキー」を押しながら、文字をクリックです。
この操作方法が分からない方は、下図を参考にして下さい。
※ ②の操作の後に、画面右側に表示された名称をクリックしても、実際の図形などをクリックしたことになります。「Ctrlキー」を押しながら、もう一方の名称をクリックです。
手順③
次に、図形をクリックしてから「③ → ④(重なり抽出)」の順にクリックすると、画像切り抜き文字の完成です。
(文字と画像を同時に選択すると、2つの「書式タブ」が表示されます。ここでは左側の「書式タブ」をクリックします)
ここで注意点が2つあります。
注意点①
1つ目は、前に触れた通り先に、画像ファイルを選択することです。
なぜなら、先に選択した方の色や画像が切り抜かれるからです。
先にテキストボックス(文字)をクリックすると、画像ではなく文字の色で切り抜かれます。
注意点②
2つ目は、直前の図の「テスト」という2つの重なり抽出後の文字です。
直前の図では2つ抽出していますが、実際には1回の操作で抽出できるのは1つです。
なぜ、2つ表示したかと言うと文字の柄に注目してほしいからです。
上と下の「テスト」の文字は、少し違います。
なぜなら、画像ファイルの位置をズラして切り抜いたからです。
このような細かな操作は、直前に紹介したワードアート操作ではできません。
中上級者向けのワザ
応用①(立体感を出す)
こちらはExcel・PowerPoint 共通の操作です。
はじめの黒文字のテキストを2つ準備しておいて
下図のように切り抜き後の文字に重ねた状態から少しズラすだけで立体感を出すことができます。
応用②(色んな立体感の出し方)
こちらはExcel・PowerPoint 共通の操作です。
操作については、はじめの「ワードアート操作」の解説の続きとお考え下さい。
手順①
図形をクリックしてから「① → ② → ③ → ④」の順番で「影のオプション」をクリックします。
手順②
次に画面右に表示された「図形の書式設定」画面の赤丸のところをクリックします。
手順③
次に表示された画面から、好みのサンプルをクリックして下さい。
(サンプル画像では「透視投影・斜め左下」を選択しています)
そうすると、下図のように画像に影が付くと同時に調整後の数値が表れます。
この調整後の数値を参考に好みの影になるようにアレンジして下さい。
ちなみに「影」の他に「反射」や「光彩」などがあるので、直前の手順①の画像を見てお試し下さい。
「反射」は、水面に映したように文字の下に鏡で反射した文字を表示できます。
「光彩」は、文字の周りにカラフルなボカシを表示することができます。
応用③(輝き具合いを調節する)
こちらはPowerPointをお持ちの方のみ操作できます。
具体的には「ワードアート」を編集することで、輝き具合いを調整する方法を解説します。
(Excelでワードアートを作った場合は、PowerPointにコピペしてから操作します)
まずは、PowerPoint上でワードアートそのものを右クリックしてから
「図として保存」を選択して、デスクトップなどに保存します。
保存したものを改めてPowerPointに取り込みます。
そうすると、ワードアート(テキスト)から「図」に変わるので「図の書式設定」から明るさなどを変更できるようになります。
(「図の書式設定」の変更は、図を右クリックすると表示される項目から選択)
これらの操作によって明るさやコントラストなどの詳しい意味が分からなくても
それなりのデザイン調整を行うことができます。
【応用②】でワードアートのアレンジを行ってから【応用③】の操作を行ってみるのも良いかもしれません。
ただし、図に変更すると解像度が落ちることには注意が必要です。
印刷やPDF出力したときに文字や画像の劣化が起こります。
ちなみに「ワードアート」のままであれば、解像度は維持されます。
このため印刷数量が多い会議資料やチラシなどを作る際には、必ずテスト印刷することをおススメします。
テスト印刷したものを確認して、解像度の低さが気になるときは
元の画像(ファイルとして取り込む画像のこと)の明るさなどをすでにパソコン内にある画像編集ソフトで調節してから
切り抜き文字の塗りつぶしとする画像の切り抜き作業を行うと、解像度の低下を抑えることができます。
メッセージ
さて、いかがでしたか。
このようなパソコン操作の時間は、できるだけ短くして
コンテンツの中身を充実させることに集中しましょう♪
あなたのお役に立てたなら嬉しいです。仕事の成功をお祈りします。